人間って、欠陥動物?!

人間は他の動物とは異なり、二足歩行が可能な動物です。
ではなぜ、二足歩行するようになったのかと言いますと、「脳を大きくする」ためだけに、他の動物ではあり得ない進化した、特殊な動物なんですね。

フットケアで、足の説明をする時に、お伝えするのは、踵の位置の違いです。
四つ足動物は、踵が人間のふくらはぎ辺りにあって、ほとんど退化しています。
犬や猫を飼われている方なら、足を触ってみますと、ふくらはぎの変なところに出っ張りみたいな骨を感じると思いますが、それが踵の名残になります。


ですが人間の場合、四つ足動物の状態ですと、脳を大きくするのには限界がありまして、二足歩行するように進化し、踵を大きくして、しっかりと踵を地面に付ける構造となりました。

脳の肥大化には成功(進化)出来たのですが…
そのために、色々な部分が、無理な構造となってしまいました。

1つ目は、肩の構造です。
四つ足動物は、四本の足がほぼ均等に体重が掛かっていますが、人間は足を腕として使うようになり、寝ている時以外は、常に腕を首方向に引っ張っている構造になっています。
ですので、肩こりやら首こりなどの症状が、表れてきてしまいます。

2つ目は、腰の構造です。
これまた四つ足動物は腰に体重が掛かるようにはなってませんが、人間だけ、上半身の重さが、ダイレクトに掛かる構造になってしまってます。
腰の負担を軽減するのに、先ほど書きました、踵を地面に付けて、無理矢理?!安定させようと進化?変化?してしまったんですね。
また、膝や股関節も人間独特の構造で、歩行の際に、どんな人でも一瞬、片足になります(引きずって歩くのは論外ですが…)
特に階段の上り下りに体重の3倍が掛かっているとも言われてまして、膝や股関節の負担は、思っている以上に大きいんです。

この様に、人間特有の構造的欠陥?!があるために、首や肩、腰などのコリやハリとは一生、付き合わなければならないのです。
だからこそ、余計な負担になる緊張やら筋肉の固さを、少しでも改善する必要があります。

筋トレを勧めないのは、こういう構造的な無理があるため、過剰に筋肉を固める行為の筋トレはオススメしないんですよ。
筋トレする時間がありましたら、入念なストレッチをして下さいね。

P.S.
先日引退したイチロー選手は、ほとんど筋トレせず、ひたすらストレッチしているのはご存じかと思いますが、経験則で柔軟性の重要性を知っていたのでしょうね。

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