ビタミンとコリやハリの関係

疲労回復にビタミンを取りましょう!!って、良く言われてますね。
また、コリやハリの改善にも、ビタミンは効果があるとも言われてます。

ところで何で、疲労回復やらコリやハリにビタミンが効くのか、お分かりでしょうか??
まず疲労とは、「これ以上、運動や仕事などの作業を続けると体に害が及びますよ」という警報のことです。
疲労は、人間が生命を維持するために身体の状態や機能を一定に保とうとする恒常性(ホメオスタシス)のひとつであって、それ以上の活動を制限するサインとして働きます。
そして、疲労した状態とは、エネルギーの生産と消費のバランスが崩れて、消費が激しくなり生産が追いつかない状態のことです。

また、コリやハリとは、神経の緊張状態が断続的に続いてしまっている状態であり、(正確には、脳の緊張が続いている)その緊張が筋肉を刺激し(神経は電気信号)、筋肉が硬直してしまっている状態です。

そして、疲労とコリやハリにビタミンがどの様に作用しているのかと言いますと、主にビタミンBが関係します。

ビタミンB1が、炭水化物の代謝に関係し、炭水化物を糖に変換する際に補助的に作用し、栄養(エネルギー)を作り出しますが、欠乏しますと、脳の栄養が不足し(脳は糖しか栄養にしないので)、各種の神経疾患(脚気など)が起こります。

次に、ビタミンB6ですが、アミノ酸と脂肪酸の代謝の補助をします。
また、神経伝達物質の合成や赤血球の形成のほか皮膚の維持にも関係するといわれています。
ビタミンB6の欠乏により、乳児ではけいれん発作、また成人では貧血とともに目・鼻・口周囲の皮膚炎や末梢神経炎などがあります。

そして、ビタミンB12は、補酵素としてたんぱく質や核酸の生合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関係しています。
また、赤血球の生産に関係し、葉酸とともに骨髄で正常な赤血球をつくります。
ビタミンB12が不足すると造血作用がうまく働かず、貧血が起こりますし、脊髄や脳の白質障害、末梢神経障害が起こり、しびれや知覚異常の症状として現れます。

今回は、やや説明じみた記事になりましたが、ビタミンBは代謝だけでなく、神経系への影響があるので、疲労回復だけでなく、コリやハリに効果、効能があると言われる訳なんですね。

ただ…
ビタミン剤を摂取したからと言っても、コリやハリが回復し、スッキリしたとか楽になったなど、あまり聞かないのは、「ビタミンは、あくまで補助的な作用」なので、薬のような絶対的な効能があるとまでは言い切れないんです。

ですので、ケア(施術)などと併用しながら、ビタミン剤を摂取するのが効果的なんです。
なんやかんやと言っても結局、固まった筋肉は、緩めなければ(ほぐさなければ)、筋肉からの緊張信号が、脳に送られっぱなしになって、いつまで経っても脳が緊張状態から抜け抱けませんからね。

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